税務署も認知症に弱い?

先日,認知症で行方不明となる人が,年間1万人に迫るという報道に接した。
私のところでも,認知症をめぐる問題は近時増加している。
最近,「認知症の親から贈与を受けたが,贈与税の申告をしなかったために,
多額の贈与税と無申告加算税を受けたが,何とかならないか」という相談を受けた。
どうも親のマンションを管理していた娘が,多額の修理費がかかるのを避けるために
別の娘に強引に贈与させたらしいことがわかった。
調べてみると,親はかなり前からアルツハイマー型の認知症だったようだ。
それで,その旨の診断書と最近の裁判例をつけて,贈与の無効を理由とする
減額更正請求手続きをしたところ,税務署は,あっさりとこれを認めて,
収めた税を還付してきた。
税務署も認知症には勝てないようだ。

物納許可の取消事件が終了する

 神戸地裁で争っていた事件が大阪高裁,最高裁と各々1年足らずで敗訴して確定しました。残念です。裁判所は納税者の味方ではありませんでした。
 
 この事件は税金オンブズマンが支援する裁判であり,税金オンブズマンとして,この事件で明らかとなった税制度の矛盾を告発するために出版することとなりました。
 
 今年の5月には本ができる予定です。題は「裁判所は国税局の手先か」と考えています。この本は国税局のだまし討ちのような主張をあっさりと追認した裁判所に対する怒りを込めています。
 是非お読み下さい。

物納許可事件の判決が出される

 15年間放置されてきた物納許可処分の違法を争った事件の判決が平成23年3月3日に神戸地裁でありました。残念ながら請求は棄却です。

 物納許可処分が15年間放置されたために、多額の延滞税が発生し、その間に時価は下がり続け、物納物件を売却しても、税がおさめられない事態となりました。

 常識的に考えて誰もがおかしいと思う事件ですが、判決は国の言うがままです。

 税金裁判は勝訴することは難しいといえばそれまでですが、本人の悲痛な叫びを受け止める感性が若い裁判官にはないのかと思うと悲しくなりました。