「新税金裁判ものがたり」を出版しました

平成29年1月に「新税金裁判ものがたり」を出版しました。前著の「税金裁判ものがたり」の続編となります。
取り上げている裁判事例は前著の発行以後に判決が出された事件を中心に,ごく最近取り扱った事例まで拾い出し,その中から教訓となりそうな事柄を中心にわかりやすく解説しています。
最近の税金裁判の納税者の勝訴率は,一部勝訴を含めても数パーセントの状況で,再び冬の時代になったようです。当然のことながら取り上げた事件も敗訴事件の方が多くなっています。しかし,敗訴事件の中からも事件の教訓を引っ張り出すことは可能で,不合理な裁判をどのように変えていくのか,そしてどのようにして勝ち抜くか,ということを論じています。
同時に,平成28年4月1日から国税通則法が行政不服審査法の改正に伴って大幅に不服申立手続きが変わって,「異議申立」という制度がなくなり,「再調査の請求」となりました。さらに,再調査の請求と審査請求という2段階の不服申立が選択性となり,いきなり審査請求手続きをとることが可能となりました。そのため改正国税通則法の内容を含めて,「納税者のための税務争訟入門」という副題をつけて,手続きの解説部分と実践的な対応方法を書き込んでいます。
これから税務争訟を手掛けてみようと考えている若手弁護士,税理士,税務争訟に興味のある納税者向けの内容となっています。是非お読み下さい。
弁護士関戸一考・関戸京子共著
出版社メディアイランド(06―0920―4490)
定価3500円(税抜き)です。